本当の自分と優しい自分の心身医学

本当の自分を生きたい人、優しい自分を生きたい人の心身医学です。1948年生 神戸大学医学部大学院(内科)卒 専門 内科 心療内科

不安・不満・傷つく自分は「自分で生きてる病」

殆どの人は、自分で生きていると思っています。自分で生きていると思っていると、自分の存在価値と衣食住は、自分で得なければなりません。 使えるものは、社会しかありません。頼れるものも、社会しかありません。ですから、社会の評価は、決定的に大事なものになります。社会の評価を失えば、自分の存在価値も衣食住も得られなくなります。
しかし、社会は、比較と競争です。それに勝ち続けなければ、自分の存在価値と衣食住が得られません。やがてつまずき行き詰まり、不安と不満に陥ります。自我が傷つきます。 比較と競争は、際限がなく、これは際限のない悩みであり苦しみです。 
しかし、それは、事実ではありません。私達は大きな生命の世界の中で医学的、科学的に生かされています。素晴らしい法則と美しい調和とかぎりなく優しい世界です。比較と競争による不安と不満、そして傷つく自分は、「自分で生きてる病」の症状に過ぎません。本当の自分と優しさのための心身医学 http://www.yuf.jp で事実の世界を学びましょう。

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不思議な世界と不思議な自分

私達は、大きな生命の世界の中で医学的、科学的に、素晴らしい法則と美しい調和によって生かされています。身体と地球と宇宙の3つの調和が揃わなければ命はありません。さらに命は一番大事ですが、無償で無条件です。感謝しなければ太陽が昇らないということはありません。不思議な世界です。かぎりなく優しい世界です。
私達自身の中にも、不思議な自分がいます。ふとした優しさの自分です。自分のことしか考えられない自分から出てきたとは思えません。自分には出来すぎの自分です。でも、やはりそれも自分です。ふとした優しさの自分を感じている時、不安も不満も傷つく自分もありません。過去も、将来の不安も、死の不安も消えています。不思議です。楽しさと嬉しさに包まれます。やはり不思議です。妄想でも、切り捨てでもありません。

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ふとした優しさを捕まえる方法です。かわいそうだと思った最初の1秒間、何とかしてあげたいと思った最初の1秒間、笑顔を見て良かったなと思った最初の1秒間を捕まえて下さい。その後は、「現実は変えない」という鉄則に従って、今までと同じようにしてください。最初の1秒間がふとした優しさです。

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「自分のことは、自分が一番良く知っている」、そう思って皆さんも私も、毎日暮らしているのですが、果たしてそうでしょうか。もし、「本当の自分」を知らないで暮らしているとしたら? あるいは一部だけしか知らないで暮らしているとしたら? それは大変なことです。本当の自分とは何かを考えてみましょう。次の文章を読んで下さい。http://www.yuf.jp/custom9.html

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1年以上もの休職から復帰されたOさん

プライドは、何も産みません。何も育てません。何も学べません。自分も周りの人も苦しめるだけです。自分の存在価値を社会の評価で得ようとするのがプライドです。常に競争と失敗する恐怖です。本当の存在価値は、大きな生命の世界の中で生かされてる医学的事実から来ます。プライドは必要ないのです。 
先日、1年以上も休職をされていたOさんが、無事に職場に復帰されました。私も、とっても嬉しい思いをさせていただきました。大きな生命の世界の中で医学的、科学的に生かされている事実を学ぶ中で、人に自分の存在価値を認めさせようとする自分、つまりプライドの自分が問題だったことを理解されました。
プライドのために仕事をし、プライドのために失敗することの連続で、遂に休職をしなければならない状態になったということです。仕事の能力は十分にある方なので、仕事ができなくなったのは、能力の問題ではなく、プライドのために潰れただけなのです。
大きな生命の世界の中で医学的、科学的に生かされていること、人間の存在価値は、生かされてる医学的事実から来ることを理解し実感することはとても嬉しいことです。仕事の能力は十分あるのですから、自分を活かし、自由で優しい気持ちで生きていけます。
多くの方が、休職や休職の危機にさらされておられます。その方の人生も能力も大変勿体ないです。心の時代の生き方の能力を、是非、身につけましょう。

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子供たちの心の状態に心が痛みます

 大変心が痛みます。私たちは誰でもが、本当の自分に至れば、生き生きと喜んで生きれるはずなのに、人生を諦めている人が多いです。折角の人生なのに勿体ないことです。そして、それは子供たちに極めて大きく深刻な影響を及ぼしています。原因は新型ストレスです。
 自分を生きたい自分が大きく育っていますが、ごはんを食べるためには社会適応が必要です。ここに心の葛藤が起こります。自分を生きることを優先すれば、当然社会適応ができません。しかし、社会適応を優先すれば自分を生きられません。この葛藤が果なく続き、心身相関が悪化し、無気力、無感動になっていきます。
 新型ストレスでは、「自分を生きたい自分」を第1の自分、「社会適応しようとする自分」を第2の自分、第1の自分と第2の自分の葛藤の結果、「諦めている自分」を第3の自分としています。今の自分は、どの自分かを当てはめます。「しかたがない。人生はこんなもの。現実は現実。」などは、みんな第3の自分です。
 特に若い世代の新型ストレスが問題です。日本の15歳から29歳までの若者の10%、170万人がニートあり、32万人は「ひきこもり」状態だということです。さらに、35~59歳の“中年ニート”は123万人ということです。その殆どは、「自分を生きたい自分」と「社会適応しようとする自分」との葛藤による新型ストレスだと思います。
 その子供たちの心を見ていけば、とても苦しく辛い状態であることが分かります。自分を生きたい自分にとって、社会適応の能力を身に付けることは、自分を抑えることですから意欲が無くなります。社会適応の能力は身につきません。一方、自分を生きることは、皆んなと離れて1人ぼっちになることですから怖いです。そもそも自分を生きるための明確な方法が存在しません。自分を生きるという能力も身につきません。 どちらの能力も付かないまま歳をとります。歳をとるほど、「何も出来ないのか、そんなことも出来ないのか。」と言われると思うと、傷つく自分になり、さらに外へ出て行けなくなります。これが引きこもりが慢性化する理由です。大変深刻です。
 お父さん、お母さんが、社会適応が良いと思っているかぎり、子供を追い込むことになります。社会適応を優先する物の時代の考えや方法では新型ストレスを強化するだけになるからです。良いと思ってしていることが、むしろ逆効果になっています。
 解決のためには、「お父さん、お母さんが、人間の本当の存在形態を知る必要があります。人間は、大きな生命の世界の中で医学的・科学的に生かされていて、衣食住と身の安全を得るために社会を営んでいます。存在価値は既に大きな生命の世界からもらっています、社会は競争ではなくて分業ですという人間の存在形態を理解し、本当の自分を生きることです。」と、いつも言っています。ただ、本当の自分を発見して、それを生きることは容易ではありません。そのために、本当の自分と優しい自分の心身医学 http://www.yuf.jp/ を開いて真剣にサポーターしています。

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PK(受身のプライド) ー このやっかいなもの ー


PKと呼んでいるものがあります。パッシブなK、受け身のKという意味です。 自分の存在価値を、人に認めさそうとする自分や、プライドの高い自分、傲慢な自分を、Kと呼んでいますが、このように、はっきりとしたKの人は、日本人には、それほど多くはないでしょう。 むしろ、「私は、ただ、私の存在や価値を認めた上で、評価してほしいのです。 良く働く社員の1人だからではなく、夫だから、妻だから、子供だからではなく、私という存在を認めたうえで、評価や優しさがほしいのです。 誰でも良いのではなく、多数の中の1人ではなく、ちゃんと、私という存在を見てほしいのです。 決して、認めさそうなどとは思っていません。まして、認めないのなら、相手を倒してでも、認めさせるなどということは、夢にも思ったことはありません。」 大抵の方のお気持ちは、このようなものでしょうし、これは、ごく当たり前のことです。人間として、当然のことでしょう。
しかし、私という存在を認めたうえでということは、私は、価値ある存在でなければなりません。 私は、価値ある存在であるということを証明しなければなりません。しかも、一時ではなく、常に、証明し続けなくてはなりません。 これは、やはり、相手に、自分の存在価値を認めさそうということです。 言葉としては、謙虚に言っておられますから、Kとは思えないですし、ご本人も、Kだとは、全く思っておられない方が、殆どでしょう。 しかし、積極的に、認めさそうとしていないだけです。消極的な態度で、お願いをしているようであり、受身的ですが、やはり、Kです。 この受身的なKを、PKと呼んでいるのです。
「認めさせたい」というのはKですが、「認めて欲しい」というのは、Nですから、PKの方は、自分は、Nであると思っている方が多いです。 しかし、Nは、相手にあわせようとします。相手の考えていることを理解し、分からなければ学び、望んでいることをしようとします。簡単に言えば、犬になろうとします。評価や優しさがもらえるのなら、犬になることなど平気です。
もっともNの人は、自分では、犬になっているという感じはありません。人のためにしたり、人に合わせるのが、自然で嬉しいのです。犬と見えるのは、Kの人から見たことです。
PKは、自分を抑えることはありません。控えめであったとしても、皆とは違う自分を押し出し、自分が価値ある存在であることを認めさせようとします。 PKは、判断の基準は自分です。一見、従順なように見えますが、良く見ると、自分の考えで判断しています。皆と同じでは、埋没しますので、人よりは、少しでも良くできる自分を見せつけようとします。心の底では、犬になど絶対になれません。
PKは、大変わかりにくく、一見、おとなしく従順で、とても良い子のように見えますし、何よりも、本人が、Kだとは思っていませんので、発見が遅れます。 私が、Kのことを散々書いてり言ったりしていても、PK(パッシブ、受身のK)の人は、他人のことのように読んでおられることでしょう。 Kは、必ず、自滅すると、繰り返し言っていても、自分とは無関係のことと思っておられるでしょう。 しかし、PKもKです。競争であり、戦いであり、失敗は許されません。 常に、自分の価値を証明し続けることはできませんので、やがては、疲れ果て、自己否定、自己嫌悪に陥り、自滅していきます。
対人関係は、初めは、人当たりが良いので、皆から受け入れられますが、段々、独りよがりな面がでてきます。プライドの高さも、見え隠れします。やがては、一人ぼっちになっていきます。 PKの悩み、苦しみ、悲しさは、自分が否定されることです。無視され、ないがしろにされ、プライドが、傷つけられることです。 Nのように犬になっていれば、傷つけれられることもなく、人並みの評価や優しさはもらえるのですが、PKの欲しいものは、人並みのものではだめなのです。 こうして、自分の存在価値を主張しなければもらえたはずのものも、得られなく自滅していきます。
PKは、Kなのです。自滅のシナリオなのです。しかし、あいまいで、はっきりしないために、発見できないで、時間だけが過ぎていきます。その点から見れば、はっきりしたKよりも、やっかいなものです。 明確に、当てはめをして、はっきりとさせなければなりません。 なかなか難しそうですが、簡単な質問があります。Kではないと思っておられる方への質問です。 「あなたは、犬になれますか?」 なれないというのであれば、PKなのです。

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映画「市民ケーン」の悲劇ー本当は無条件の愛で生かされている

無条件の愛と存在価値は、大きな生命の世界からすでに貰っています。だから生きておれるのです。後はご飯だけです。しかし、ご飯だけでは満たされません。私達は自分で生きていると思っています。「自分で生きてる病」ですから、大きな生命の世界の中で素晴らしい法則と美しい調和とかぎりない優しさで生かされていることがわかりません。大きな生命の世界とは切断されて社会だけで生きています。生きる場は社会しかありません。だから人から愛と存在価値を貰いたいのです。しかも幼い日の揺りかごの頃に貰った無条件の親の愛です。すでに今の親にはないもの、まして他人にはないものを求め続けます。
AFIアメリカ映画100年シリーズでベスト100の1位に選出された市民ケーンという有名な映画があります。ケーンの悲劇はまさに大きな生命の世界から切り離された現代人の悲劇です。本当の自分と優しい自分の心身医学 http://www.yuf.jp で大きな生命の世界で無条件に生かされている嬉しい自分を生きましょう。

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本当の優しさを捕まえる

優しい自分がいます。しかしそれは見返りを期待する優しさです。それを見ると自己嫌悪に陥り捨てたくなります。ただその中に、「ふと」したものですが、本当の優しさがあります。それを捕まえることが出来れば、喜びと希望になります。その方法は、ふとした優しさと世間的な優しさを峻別することです。

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過去から自由になる方法ーゼロ体験

 さまざまなストレスや悩みがあります。日々苦しい思いで過ごしているのは辛くて暗いです。そうです。解決しなければなりません。解決するためには、解決するための方法が必要です。既に心の時代に入っていますが、今もなお教育も社会も物の時代のままです。物を扱う能力や方法は持っていますが、心の時代の能力や方法は皆無です。

 心の問題を扱うには、まず心の時間軸を理解する必要があります。物は時計の針どおりに、過去・現在・未来と動きますが、心は、過去が現在を支配し、過去が未来を作っています。過去から自由にならない限り、過去のままです。過去の不安や不満、傷ついた自分が延々と続きます。 過去から現在と未来を奪還するためには、ゼロ体験が必要です。さらに社会的存在価値ではなく、本当の自分の存在価値が必要です。頭をカラッポにする丹田呼吸法と、生かされてる医学的事実を自分のものにしましょう。

 頭をカラッポにしてゼロ体験ができる丹田呼吸法があるから、希望が持てるのです。どんなに過去が悲惨でも、真っさらな自分を発見できます。そして、生かされてる医学的事実の世界があるから、生きる喜びが芽生えるのです。素晴らしい法則と美しい調和と限りない優しさで生かされてます。不思議な世界です。 

 丹田呼吸法と生かされてる医学的事実については、本当の自分と優しい自分の心身医学 http://www.yuf.jp で学んでください。

 今日も頭をカラッポにする丹田呼吸法をしっかりとやりましょう。考えているだけでは、過去から自由になれません。毎日、一歩一歩、ゼロ体験を繰り返し自分のものにしていきましょう。

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生かされている医学的事実

心臓は1日に10万回動いています。1回といえども、自分で動かしていません。太陽も、酸素も、水も自分で作っていません。
大きな生命の世界の中で、私たちは医学的・科学的事実として、生かされて生きています。素晴らしい法則と美しい調和とかぎりなく優しい世界です。完璧な世界です。偶然では絶対にできません。必然です。宗教でも道徳でも価値観でもなく、純粋な医学的・科学的事実です。
医学的・科学的事実から見れば、大きな生命の世界の中で、人はすべて平等であり素晴らしいです。差別は人間社会の我欲が作ったものに過ぎません。人間の本当の価値を決めるものではありません。

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ふとした優しさの自分なら喜んで生きられる

ふとしさ優しさの自分。その自分が好きで、その自分を生きたいと思えたら、嬉しいことです。その自分なら、自分を目一杯生きて、周りの人を幸せにできるからです。大きな生命の世界の中で医学的、科学的に自分の存在価値を実感できたら、不安や不満になることも、傷つくこともありません。その自分を生きられます。

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砂金のようなふとした優しさ

優しさは、どこにでもありますが、殆どは自分のための優しさです。自己否定して、すべてを捨ててしまいたくなります。しかし、その中に砂金のようにふとした優しさが含まれています。砂金を集め続ければ大きい塊になります。確信を持てるようになります。最初の1秒間のふとした優しさを集めましょう。

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丹田呼吸法は素晴らしい心身医学の方法

頭をカラッポにする丹田呼吸法を毎日是非実践しましょう。頭の中に不安や不満や傷ついた自分が一杯詰まっている状態では、目の前に生かされてる医学的事実の素晴らしい世界が広がっていても見えないからです。自分が事実として素晴らしい存在として生かされていても、気がつかないからです。 頭をカラッポにする丹田呼吸法によるゼロ体験がなんとしても必要です。しかも、丹田呼吸法は、人も環境も何も変える必要がありません。自分だけでできます。こんな素晴らしい方法を私たちは持っています。これは東洋の無の文化です。坐禅の呼吸法を、心身医学の方法にしたものです。

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自信のない人は

自信がなくて辛い人は、人間の存在形態を理解しましょう。人間は大きな生命の世界の中で、素晴らしい法則と美しい調和で医学的に生かされています。そして衣食住と身の安全のために社会を営んでいる存在です。社会的存在価値はご飯を得るために必要なものです。自信があってもなくても、大きな生命の世界の中で生かされています。これが本当の自信です。

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